アリモト工業×ノダ共催ウェビナー開催レポート
2026.09.028月26日に開催した本セミナーでは、エスエフジー・ランドスケープアーキテクツの大野暁彦氏と、株式会社上條・福島都市設計事務所 共同主宰の上條慎司氏をお招きし、ご講演いただきました。「木」を大きなテーマに、作品紹介だけにとどまらず、木の手触りなどの「木と人との関係」から、「森と都市」という社会的・環境的な関係まで、幅広い視点から議論を展開。木をめぐるさまざまな関係性を見つめながら、これからの設計が社会に何を提示できるのかを考える、興味深い講演となりました。
トークセッション――3つのテーマから考える「木」と都市空間
① 歴史と自然へのアプローチ
最初のテーマでは、都市や地域を形づくってきた歴史と自然環境をどのように読み取り、設計へつなげていくかを軸に議論が展開されました。木材を単なる建築材料として捉えるのではなく、その土地の風土や文化、時間の積み重なりを読み解く手がかりとして捉えることで、空間の背景にある「場所らしさ」をどう引き出すかが重要な論点となりました。
② 関係性をつなぐ場の創出
続いて、建築・ランドスケープ・都市、そしてそこに関わる人々の関係性に焦点を当てました。個々の建築や作品だけを完結させるのではなく、周辺環境や人の活動、地域とのつながりまで含めて空間を考え、都市と自然といった複数の関係をつなぐ視点から、設計の可能性について意見が交わされました。
③ 環境と対話する空間のセッティング
最後のテーマでは、環境との対話を前提とした空間のつくり方について議論。森林資源を活用することを、単に木材を使うことだけで終わらせず、森・都市・建築の循環や、それぞれのスケールを意識しながら空間を設定していくことの意義が語られました。
3つのテーマを通じて議論は徐々に熱を帯び、後半のQ&Aコーナー、登壇者クロストークでは、参加者から寄せられた問いも交えながら、お二人の先生のトークが白熱。一つの答えに収束させるのではなく、設計や都市空間を考えるための視点そのものを参加者と共有する、密度の高いセッションとなりました。