ノダ、土木学会で「凹凸形状を有する型枠合板」の研究成果を講演発表 ~コンクリート打継面の付着強度向上と、打継処理の省力化をめざして~
2026.10.09土木業界が抱える人手不足や工期短縮といった課題に対し、建材メーカーとして培ってきた合板技術で応える新たな型枠合板。遅延剤を使わずに、脱型と同時に打継面へ凹凸を形成することで、打継面の品質の安定化と作業の省力化の両立をめざします。
株式会社ノダ(本社:東京都台東区浅草橋、代表取締役社長:野田 励)は、2026年9月3日(木)に北海学園大学で開催された「令和8年度土木学会全国大会 第81回年次学術講演会」において、研究論文「コンクリート打継面の付着強度向上を目的とした凹凸形状を有する型枠合板の開発」を講演発表いたしました。
本研究では、打継面に凹凸を形成するシートと、国産針葉樹を用いた環境配慮型合板をあらかじめ複合した型枠合板に着目し、直接引張試験によって打継面の付着性能を検証しました。その結果、従来の遅延剤処理と同等の引張強度を確保しながら、破断が打継面(界面)ではなくコンクリート本体で生じることを確認し、打継面の一体性を高める新たな打継処理の選択肢となる可能性を示しました。
▼講演梗概はこちらからご覧ください
土木業界では、数年前から人手不足や工期短縮が大きな課題となっています。ノダは、住宅用内装建材や合板の製造で培ってきた技術を生かし、こうした課題に対して「ものづくりで何ができるか」を考え、開発に取り組んできました。
今回発表した型枠合板は、その「新技術」の一つです。ゼネコン、建設コンサルタント、大学などの研究機関の皆さまに広く知っていただくため、これらの関係者が一堂に会する年に一度の土木学会全国大会の場で、研究成果を発表しました。
コンクリート構造物の打継部(先に打ったコンクリートと後から打つコンクリートの境目)では、遅延剤と高圧洗浄で骨材を露出させる処理が
一般的です。しかし、仕上がりが作業者によってばらつきやすいことや、洗い出しの手間、アルカリ性排水の発生が課題となっていました。
そこで今回、円錐台形状の凹凸をもつポリプロピレン製シートと、国産針葉樹を用いた環境配慮型合板を複合した型枠合板を開発。
型枠を外すと同時に打継面へ均一な凹凸ができるため、遅延剤や洗い出しの工程が不要になり、品質の安定化と省力化につながります。
直接引張試験では、遅延剤処理と同等の引張強度(いずれも一体性の目安とされる1.5N/mm²を上回る)を確認しました。さらに、遅延剤処理では打継面での破断が見られた一方、開発品では打継面での破断は見られず、付着性能の高さが示されました。
会場には、ゼネコンの技術部門の方を中心に多くの関係者にご参加いただき、発表後には質疑や名刺交換を通じて意見交換を行いました。
いただいた評価はおおむね良好で、現在は関心をお寄せいただいたゼネコン各社と個別に打ち合わせを進めています。
1.学会名:令和8年度土木学会全国大会 第81回年次学術講演会
2.発表日時:2026年9月3日(木)10:30~10:40
3.会場:北海学園大学 7号館4階 D40
4.部門:第V部門「付着・定着・継手4/コンクリート製品」(講演番号:V-422)
5.題目:コンクリート打継面の付着強度向上を目的とした凹凸形状を有する型枠合板の開発
6.発表者:株式会社ノダ 製品開発部 鈴木 蓮斗(共同執筆:服部 裕仁、米永 英貴)
ノダは今後も、本技術の実用化・普及に向けた検証を進めるとともに、建材メーカーとして培ってきた技術を生かし、
土木業界の人手不足や工期短縮といった課題の解決に貢献してまいります。本技術に関するお問い合わせや技術資料のご請求は、
下記までお気軽にご連絡ください。
本件に関するお問い合わせ先
株式会社ノダ
営業統括部 営業推進室 WEB企画チーム
E-mail:info-web@noda-co.jp