原木から木質製品へ、
木材循環利用のバトンをつなぐ
国産材活用事業部 森林施業課
2020年入社
農学専攻 環境森林科学コース
ノダに入社した理由、ノダを選んだ理由
高校時代に、自然に携わる仕事をしたいと思い、大学では森林科を専攻しました。入社前の面接の際に、森林施業だけでなく木質製品の製造にも関わる部署があることを知り、大学で学んだ事の延長にある仕事をイメージ出来たため、ノダを選びました。
現在の仕事内容
原木の安定調達と、合板工場の計画に合わせた原木供給に関連する仕事が主な業務です。原木調達では、国有林で伐採された原木を購入しています。出材された原木の品質を現地確認し、購入契約手続きと運搬日程の管理を行います。原木の品質によっては、機械トラブルや生産性の低下に繋がるため、責任のある仕事です。合板工場に原木を供給するために、工場土場の運営管理業務も一部行っています。機械トラブルの対応だけでなく、休憩交代時にはフォークリフトを使った荷降ろし・運搬作業・合板工場への原木投入も行い、合板の安定生産に繋げます。また、将来の新しい木材樹種として注目される”早生樹”の研究を静岡県の森林・林業研究センターと共同で行っています。自社の社有地にも試験場を設け、早生樹の育成・試験場の管理を行いながら、定期的に成長データを記録しています。管理作業では刈払い機での草刈り、チェーンソーを使った風倒木の処理も行います。加えて、現在は出身大学の学生の研究題材として試験地を提供しています。
印象に残っているエピソード
共同研究の窓口として仕事をする中で、当社に早生樹の加工(原木⇒単板⇒試験片)の依頼がありました。原木の受入れから工場への搬入までを行い、その後は製造部署の生産計画に組み込んでもらい、加工しました。他部署の方々の協力があって成り立った仕事であると共に、普段の自分の仕事の延長として、県や大学との共同研究という形で社会貢献に繋がった瞬間でもありました。
これからやってみたい仕事や目指す姿
合板の原材料となる静岡県の原木は、素材生産業者をはじめ、静岡県森林組合連合会や静岡県民間素材生産業者協議会、静岡県庁、商社のご協力の下、集められています。今後も原木を供給して頂く方々との良好な関係を継続していくために、コミュニケーションを大切にしていきたいです。また現在の仕事以外にも興味を持ち、1つずつ出来ることを増やしていき、社内・社外で胸を張って仕事ができるようになりたいです。
一日のスケジュール
- 8:00
出社、メール確認
メール連絡の確認、必要があれば問合せを行います。森林管理署や伐採業者は日中の外出が多いため、朝夕に連絡します。
- 9:00
山の施業地にて現地調査(静岡県内)
山の施業地までは移動に1~2時間かかります。実際に現場作業者の方にも聞きながら、施業進捗や集材状況を確認します。そこから運搬する時期や数量を予測します。出材された原木の品質が自社の規格(寸法、節、曲り等)にあっているかも実際に集材された原木を見て確認します。天候に左右されるため、大雨の後には施業地や林道の状況を把握しておくことが必要です。
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社有地試験場の巡回
月に1回、試験場に動物の侵入や柵の破損がないか、早生樹の生育状況に問題はないか巡回し確認します。時期によっては成長測定や草刈り等、一日掛かりの作業もあります。屋外での作業のため、適度に休憩を取りながら安全第一に作業を行います。
- 15:00
帰社、業務報告書作成
一日の作業内容や現場の状況、業者等と打合せした内容などを写真と共に報告書にまとめ上司に報告します。施業地の集材の進捗に合わせ運送業者に運搬手配を行い、円滑に原木が運搬されるように調整します。
- 17:00
退社
今後のスケジュールを確認し、業務終了。