Clipping Life
一級建築士に聞く。 間取りで後悔する人・しない人の違い
家づくりで、いちばん夢がふくらむのが「間取り」を考える時間です。リビングの広さ、家
事のしやすさ、光の入り方。理想を思い描くのは、とても楽しいひとときですよね。その一
方で、実際に暮らし始めてから「ここはこうしておけばよかった」という声が最も多いのも、
実は間取りだといわれます。
では、後悔する人としない人では、いったい何が違うのでしょうか。今回は、実際に住宅設
計に携わる一級建築士に、間取りで後悔しないために大切なことを伺いました。
今回お話を伺ったのは、注文住宅の設計を手がけている有限会社住環境研究所の一級建築
士の藤田加惟氏です。建築士というと、間取りの図面を描く仕事というイメージが強いかも
しれません。けれども実際には、そこで暮らす家族のこれからの時間まで思い描きながら、
動線や収納も含めて住まい全体を考えています。
特に最近は、
まで含めて、住まい全体をバランスよく提案することが増えているそうです。
Q. 間取りで後悔してしまう人には、どんな共通点がありますか?
「後悔しやすいのは、“今の暮らし”“今ほしいもの”だけを基準に決めてしまう方ですね。憧
れの広いリビングや、いま人気のデザイン。もちろん、どれも大切な要素です。ただ、今の
理想だけを追いかけてしまうと、数年後に家族構成やライフスタイルが変わったときに、
“使いにくい”と感じやすくなります。たとえば、小さなお子さまがいるご家庭では、広いリ
ビングが心地よくても、成長すれば個室や学習スペースが必要になります。家は何十年と暮
らしていく場所ですから、“今”と“これから”の両方を見わたすことが大切です」
Q. 反対に、後悔しない方はどんな点を意識していますか?
「毎日の“動線”と、これからの暮らしの変化を考えていますね。料理をしながら洗濯機を回
し、乾いた服をしまう。帰宅して手を洗い、荷物を片づける。この毎日くり返す動きこそ、
住み心地を大きく左右します。朝の身支度の時間に、洗面所が混み合って渋滞してしまう、
というのもよくある後悔のひとつです」
藤田氏によると、後悔しない方は、次のような視点で間取りを描いているそうです。
画像出典:ノダ「収納カタログ」P.11
Q. 実際に多い後悔は、どんなものですか?
「やはり“収納が足りない”という声が、圧倒的に多いですね。設計の段階では“これで足り
るはず”と思っていても、暮らすほどにモノは増えていくものです。お子さまの成長や趣味
の道具、季節ものなど、収納したいものは年々ふくらんでいきます」
実際、ある収納に関する意識調査でも、収納が使いづらいと感じる理由の第 1 位は「収納量
が少ない」(約 6 割)で、半数以上(55.5%)の方が「家の収納スペースが少ない」と感じ
ている、という結果が出ています。
Q. 収納を考えるうえで、他に意識すべきことは?
「“量”だけでなく“場所”も大切です。どれだけ収納量があっても、使う場所から遠ければ、
結局は出しっぱなしになってしまいます。玄関で使うものは玄関に、キッチンで使うものは
キッチンの近くに。“使う場所のすぐそばにしまえる”ことが、片づく家の大きなポイントで
す。間取りの段階から“どこで・何を・どれくらい使うか”をイメージしておくと、収納の失
敗がぐっと減りますよ」
画像出典:ノダ公式サイト「家中スッキリ収納計画」ページ
Q. 将来の変化には、どう備えればいいのでしょう?
「将来の持ち物を完璧に見通すのは、正直むずかしいものです。だからこそ、暮らしの変化
に合わせて“あとから”足したり組み替えたりできる収納が心強いですね。その点、ノダさん
の「キャニティ レールセット」は、とても使いやすいと思います。壁面のレールに棚やパ
イプを自由に組み合わせられて、棚の高さも細かく調整できる。しまうものの量が変わって
も、あとからレイアウトを変えられるのがいいですね。
画像出典:ノダ公式サイト「キャニティ レールセット」ページ
「可動棚の考え方は、リビングだけでなく、クローゼットや玄関収納でも活躍すると思いま
す。ウォークインクローゼットなら、棚やハンガーパイプの位置を暮らしに合わせて動かせ
るので、衣替えやライフスタイルの変化にも対応しやすいですね。“最初に作り込みすぎな
い”ことが、実は長く使いやすい収納のコツなんです。その点、ノダさんの「キャニティ カ
スタムシェルフ」は、すっきりとした見た目と使いやすさがうまく両立できていると思いま
す」
画像出典:ノダ公式サイト「キャニティ レールセット」ページ
画像出典:ノダ公式サイト「キャニティ カスタムシェルフ」ページ
今回、藤田さんのお話を通して見えてきたのは、「間取りの後悔は、“今”だけでなく“これか
ら”の暮らしまで描けるかどうかで、大きく変わる」ということでした。動線と将来の暮ら
し、そして、あとから効いてくる収納。この 3 つを意識するだけで、住まいの満足度はぐっ
と高まります。間取りや収納に迷ったら、ひとりで抱え込まず、ぜひプロの視点も取り入れ
てみてください。実際の建具や収納は、全国のショールームで見て・触れてお確かめいただ
けます。毎日の暮らしを思い描きながら、後悔のない住まいづくりを進めていきましょう。
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