Clipping Life
住宅内装に使われている造作材(笠木・窓枠)
住まいづくりの中で、つい見落としがちな「造作材(ぞうさくざい)」。床や建具のように目立つ存在ではありませんが、細部を整えることで空間全体の完成度を大きく左右する重要な役割を担っています。
今回はその中でも代表的な笠木(かさぎ)と窓枠に注目し、役割や種類、そしてデザイン効果についてご紹介します。
「笠木」というと、建築に携わっていない方にはあまり馴染みがない言葉かもしれません。
もともとは屋外のパラペットや塀の上部に取り付けられる仕上げ材を指しますが、住宅の室内にも幅広く使われています。扉のない入口開口の材料である「開口枠」と同じ材料で合わせることも多く、使用されているイメージが薄いかもしれません。
室内での主な使用例
実は人の手に触れることが多い部分に取り付けられることが多く、デザイン面と機能面の両方で住まいを支えています。
笠木には大きく分けて表面の仕上げによる「集成材タイプ」と「化粧シートタイプ」の2種類があります。弊社では「開口枠」の使用用途でもカタログへ掲載しています。
天然木のような温かみのある質感が特徴。キッチンカウンターやリビングの腰壁など、木の雰囲気を生かしたい空間に最適です。
耐水性や耐汚性に優れたタイプ。特にキッチン前や水まわりなど、汚れやすい場所でよく採用されています。
例えば、下の写真のような笠木とキッチンカウンターを併用した事例では、幅の狭いカウンター、壁仕上げの見切り材としての役割も兼ねており、タイルと組み合わせて機能性とデザイン性を兼ね備えた仕上がりとなっています。
もうひとつの代表的な造作材が「窓枠」。窓サッシのまわりに取り付けられる枠材で、あまり意識されることは少ないですが、部屋の印象を大きく変える存在です。
サッシまわりに取り付ける窓枠は、壁との境目を美しく仕上げるための重要な部材です。単なる仕上げにとどまらず、枠に色や素材感を持たせることで空間にアクセントを生み出し、インテリア全体の印象を整える効果もあります。
例えば、床材やドアと同じ木目やカラーを選べば、部屋全体に統一感が生まれ、落ち着いた雰囲気に仕上がります。一方で、あえて異なる色を取り入れることで、モダンでメリハリのある空間演出も可能になります。
笠木や窓枠といった造作材は、壁や床、ドアなどの「大きな面」と「細部の境目」をつなぐ役割を果たしています。この仕上げがあることで、部屋全体が引き締まり、見栄えの良い空間に仕上がります。また、触れる機会の多い部材だからこそ、素材感やメンテナンス性も重要です。使用する場所を考慮して適した素材を選ぶことで、住まいの快適さも長く維持できます。
普段はあまり目立たない「笠木」や「窓枠」ですが、実は住まいのデザイン性と機能性を支える大切な存在です。集成材や化粧シートなど、用途や仕上げのイメージに合わせて選ぶことで、空間の完成度は大きく変わります。
ノダでは、階段・カウンター・窓まわりなど多彩なシーンに対応する造作材をご用意しています。ぜひショールームやカタログで、実際の質感を確かめてみてください。
#TAGS
SUPPORTサポート
-
ショールーム
バリアフリー体感や生活空間の確認、多彩な商品ラインナップによるコーディネートなどをご覧いただけます。
ショールーム一覧 -
商品カタログ
最新の商品カタログをオンラインでご覧いただけます。
カタログのご請求はご請求フォームか、最寄りの営業所へお申し付けください。
-
メールでのお問い合わせ
ノダ製品についてのご相談やご質問はお問い合わせフォームよりご連絡ください。 よくあるご質問では皆様からよくいただくご質問と回答をご覧いただけます。
-
お客様相談室
お客様のご質問やご相談の電話を受け付けております。
- 0120-51-4066
- 平日 : 9:00~12:00 13:00~17:30
※土・日・祝祭日・年末・年始・夏期休暇・5月連休はお休みとさせていただきます。
※携帯電話からもご利用いただけます。